神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
交通事故の被害者側のサポートを中心に、
遺言作成や相続、契約書チェックなどを
担当しています。
大阪地方裁判所で、
半年近く続いていた手続きが、
無事に終了しました。
数少ない、実際に
裁判所まで足を運ぶ
案件でした。
終わってほっとする気持ちと、
少しだけさみしい気持ちもあります。
大阪地方裁判所には、
庁内に書店があり、
法律書を中心に並んでいます。
裁判で訪れた際は、
その書店をのぞくのが、
ちょっとした楽しみでした。
裁判は、できればしないに
越したことはありません。
時間も、お金も、労力もかかります。
当事者にとっては、
精神的な負担も大きいものです。
それでも、裁判をした方が
よい場合もあります。
例えば、相手方に連絡をしても
まったく返事がない場合。
相手に、解決する意思が
感じられない場合。
そういう状況では、話し合いが進みません。
裁判手続きを利用することで、
相手と向き合う場を
作ることができます。
また、裁判では、
次の期日までに何を準備するか、
いわば宿題が設定されます。
そのため、直接交渉のように、
同じ話を繰り返すだけの
堂々巡りになりにくい、
という点もあります。
少しずつでも、前に
進んでいきます。
さらに、
交渉相手である私から、
「法律はこうなっていますよ!」
と言われても、
受け入れがたいことがあります。
ですが、裁判官から
「法律上はこうなりますが、どうしますか?」
と示されると、
「それなら仕方ない」
と整理がつくこともあります。
裁判は、争うための場でもありますが、
解決に向けた仕組みでもあります。
今回の件も、裁判手続きをしなければ、
解決しなかっただろうな、という件でした。
相手方が悪い、というわけではありません。
相手方は、交渉に応じなくても何も困らない。
現状維持で十分。
私が逆の立場で相談を受けていたら、
交渉に応じない、
そういう選択は十分あり得ます。
だからこそ、
背中を押してもらう、交渉を加速させる、
今回は、まさにそんな裁判手続きでした。


