神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して
安心して、事業、生活が送れるよう
サポートしています。
ダイヤテックという、
キーボードなどを作っている会社が、
突然、事業終了を発表しました。

私も、ここの製品を
一つ持っています。
独特の打鍵感があり、
長く使いたくなる、
そんなキーボードです。
サポート対応も良心的だった印象があり、
ネット上でも惜しむ声が多く見られます。
コアなファンがついていそうな会社だけに、
なぜ、終了に至ったのか。
気になるところです。
会社には、外からは見えない事情が、
たくさんあります。
商品が良い。お客様に愛されている。
それだけで、必ず続けられる
わけではありません。
資金繰り。後継者問題。
原材料費の高騰。人材不足。
経営者の体調。
さまざまな要因が重なって、
立ちゆかなくなる
タイミングはあります。
このような理由で私のところへ
相談に来られる方も、少なくありません。
ただ、多くの方が、
本当に頑張りすぎて、
どうにもならなくなってから、
来られます。
夜も眠れない。食事が喉を通らない。
表情に生気がない。
病む寸前、あるいは、
すでに半分病んでいる、
そんな状態の方も珍しくありません。
従業員への責任。
取引先への責任。
家族への責任。
何とか自分で立て直したい。
迷惑をかけたくない。
その責任感や、意地のようなものは、
とてもよく分かります。
だからこそ、思うのです。
もう少し早く、相談に来てほしい。
資金繰りが厳しくなった時。
売上が落ち始めた時。
返済に不安を感じた時。
その段階なら、
打てる手がまだまだあります。
事業の整理。条件変更の交渉。
スポンサー探し。
法的整理以外の選択肢。
さらにもっと前なら、
経営について普段から相談できる
場があると、なお良いのだと思います。
いわゆる破産について、
抵抗感が強いのは、当然です。
私のイソ弁時代の先輩が、
こんなことを言っていました。
「破産は、人生で一回だけ使える、
ジョーカーみたいなカードだ
一回しか使えない、でも一回は使えるから」
まさに、その通りです。
最後の切り札として、
人生を立て直すための
制度でもあります。
真面目に頑張っている人ほど、
力になりたいと思います。
そして、できれば
もっと早い段階で、
別の形で支えられたら。
そんなことを、
今回のニュースを見て、
改めて感じました。

