神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して、
安心して、事業・生活が送れるよう
サポートしています。
西宮市で、高齢者向けの認知症診断と、
認知症と診断された場合の賠償保険を
サポートする制度が始まるようです。
西宮市 認知症支援に力 無償診断と賠償保険事業 来月から 65歳以上対象 (読売新聞)
認知症の方が、
外出先で誰かにけがをさせてしまう。
線路や道路で事故につながる。
お店の商品や他人の物を壊してしまう。
そうしたときに、
本人や家族に大きな賠償責任が
生じることがあります。
すべての場合に
必ず責任が認められるわけでは
ありません。
その方の状態や、
家族の関わり方、
事故の状況などを踏まえて、
個別に判断されます。
ただ、
現実問題として、
事故が起きれば、
家族は、対応に追われます。
相手方への説明。
治療費や修理費の話。
保険会社とのやり取り。
場合によっては、
法的な責任の有無。
精神的にも、
経済的にも、
大きな負担になります。
ここで難しいのは、
本当に保険が必要な人ほど、
保険に入っていないことがある、
という点です。
まだ大丈夫。
うちは関係ない。
何かあってから考えればよい。
そう思っているうちに、
いざという時が
来てしまう。
大企業であれば、
数千万円の損害賠償が
発生しても、
会社の体力で何とかできる
場合があります。
しかし、中小企業では、
そうはいきません。
一つの事故。
一つの情報漏えい。
一つの労災。
一つの製品事故。
一つの取引先との大きなトラブル。
それだけで、
資金繰りが一気に悪化し、
場合によっては、
会社の存続に関わることも
あります。
だからこそ、
中小企業にとっての保険は、
単なる掛け捨てのコストでは
ないと思います。
会社を守るための命綱。
最低限の投資。
そう考えた方が
よい場面があります。
たとえば、飲食店であれば、
食中毒やお客様のけが。
建設業であれば、
現場での事故や、
近隣への損害。
運送業であれば、
交通事故や荷物の破損。
美容業であれば、
施術による体調不良や
肌トラブル。
業種によって、
必要な備えは
まったく違います。
しかも、保険は一度入れば
終わりではありません。
世の中の情勢は、
変わっていきます。
ネット販売が増える。
SNSでの炎上が起きる。
個人情報の扱いが厳しくなる。
フリーランスや外注先との取引が増える。
自然災害やサイバー攻撃のリスクが高まる。
昔、ちゃんと保険に入ったから大丈夫。
そう思っていても、
今の事業には合っていないことがあります。
新しく始めた事業が、
保険の対象外だった。
外注先の事故までは
カバーされていなかった。
サイバー被害には
対応していなかった。
休業損害までは出なかった。
事故が起きてからそれに気づくと、
本当に困ります。
だからこそ、保険にも
定期診断が必要です。
会社の規模。
売上。
従業員数。
取引先。
扱う情報。
現場の仕事内容。
それらが変わっているなら、
保険も見直す必要があります。
会社でも定期診断があったほうが良いでしょう。
保険代理店さんに、年に一度、
今の事業内容と保険があっているか、
入りすぎている保険はないか、
逆に、抜けているリスクはないか。
そう確認してもらいます。
これは、立派な予防法務だと思います。
保険で、すべてのトラブルが
なくなるわけではありません。
ただ、万が一のときに、
会社が倒れないように
支えてくれることがあります。
請求される側、お支払いする側で
相談を受けるとき、
つかる保険はないですか?
とお聞きしています。
私も、もう少し前倒しで、
〇〇というトラブルがあったとき、
使える保険に入っていますか?
と聞いていきますので、
皆でリスクに備えましょうね。

