神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して
安心して事業、生活が送れるよう
サポートしています。
先日の旅行で、
動物園へ行ってきました。
その中に、爬虫類や
夜行性動物を展示している、
施設がありました。
少し暗く、
通路も入り組んでいて、
探検感のある楽しい建物です。
ところが、見ていると、
一方通行のはずなのに、
逆走している人が結構いるのです。
もちろん、入口や出口、
順路表示もあります。
それでも、逆から入ってくる。
最初は、
「ちゃんと見てないのかな」
とも思いました。
ただ、よく見ていると、
建物の出口が、動物園の入口側にあり、
入口側へ行くには、
少し大回りをする設計でした。
つまり、
「こっちから入った方が早い」
と思ってしまう構造だったのです。
人は、面倒なこと。
分かりにくいこと。
流れに逆らうこと。
そういうものを、無意識に
避けようとします。
これ、会社の中でもよくあります。
「ちゃんとマニュアルに書いてある」
「ルールは周知している」
それでも、やってくれない。
そういう話を、経営者の方から
聞くことがあります。
もちろん、個人の問題の
場合もあります。
ただ、制度や環境の問題、
ということも少なくありません。
例えば、報告書を出してほしいのに、
入力が複雑で、時間がかかる。
承認ルートが多すぎて、
現場が回らない。
社内ルールが細かすぎて、
誰も正確に理解していない。
そうすると、だんだん
「まあいいか」
が増えていきます。
そして、問題が起きやすい
会社には、失敗しやすい構造が、
あることが多いです。
顧問弁護士として
関わるときも、
単に、法律違反かどうか、
だけを見るわけでは
ありません。
なぜ、その問題が起きたのか。
ルールが機能しているか。
現場で運用できる形になっているか。
そういう視点も、大切です。
例えば、ハラスメント相談が
繰り返される会社。
単に、問題社員を
注意するだけでなく、
相談ルートが機能しているか。
管理職が孤立していないか。
そこまで見ないと、
根本的な改善には
つながりません。
人を責める前に、
まず、
仕組みを見る。
最終的には個人の責任もあります。
ただ、「なぜそうなるのか」
を考えることが、
問題解決につながります。
動物園の逆走を見ながら、
そんなことを考えていました。

