神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して、
安心して、事業・生活がおくれるよう
サポートしています。
あのちゃんの冠番組をめぐる
降板騒動が話題になっています。
報道では、本人が嫌だと
伝えていた表現が、
十分に反映されなかったことなど、
制作側への不信感が背景にあるようです。
テレビで映っているものは、
あくまで編集され、
構成された一面です。
画面上では面白く見えることも、
裏側では、本人にとってつらいことが
あるかもしれません。
テレビで面白いことが、
リアルに面白いとは
限らない。
そんなことを感じる
ニュースでした。
この話は、会社の中でも
起こり得ます。
社員さんが、
「これはおかしいです」
「このやり方はつらいです」
「やめてほしいです」
と声を上げている。
それなのに、上司や会社が、
「まあ、現場のノリだから」
「本人のためにやっているから」
「昔からこうだから」
と受け流してしまう。
そういうことは
ないでしょうか。
最初は、小さな違和感
かもしれません。
ただ、何度も伝えても変わらない。
相談しても、動いてくれない。
そうなると、
不信感は少しずつ
積み重なります。
そして最後に、
突然の退職。
労基署への相談。
SNSでの告発。
そういう形で表に出ることがあります。
会社からすると、
「急にそんなことを言われても」
と思うかもしれません。
でも、本人からすると、
「前から言っていたのに」
という話なのです。
ここで大切なのは、
相談窓口を
作ることだけでは
ありません。
窓口が機能しているか。
相談内容がきちんと
記録されているか。
誰が確認し、
どう対応するかが
決まっているか。
相談した人が
不利益を受けない
仕組みがあるか。
そこまで整っていないと、
相談窓口は形だけに
なってしまいます。
ハラスメント対策も、同じです。
研修をした。
規程を作った。
ポスターを貼った。
それだけで終わってしまうと、
いざという時に守る力が
ありません。
むしろ、
「制度はあったのに、
なぜ動かなかったのか」
と会社が問われることもあります。
現場のノリ。
教育のため。
本人も分かっているはず。
そうした言葉で、
人の違和感を軽く扱わないこと。
声が上がった時に、
立ち止まり、確認し、
必要なら直すこと。
それが、会社を守ることにも
つながります。
会社が成長すればするほど、
面白さや勢いだけでは、
人はついてきません。
信頼は、嫌だと言われた時の
対応にこそ表れます。
会社の中でも、小さな声を流さない。
そんな姿勢が、大きなトラブルを
防ぐ一歩だと感じています。

