神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して、
安心して、事業・生活を送れるよう、
サポートしています。
お世話になっている整体の方と、
体の使い方について話していました。
そこで出たのが、
足首の柔軟性が体全体の柔軟性に関わる、
という話です。
足首は、歩くときや走るときの衝撃を、
うまく逃がしてくれる場所だそうです。
ところが、足首が固くなると、
その衝撃が膝や腰、背中などに
伝わっていく。
すると体は、衝撃から
自分を守ろうとして、
知らないうちに緊張し、
固まってしまう。
結果として、血流が悪くなったり、
肩こりや腰痛など、体全体の
問題につながっていくとのこと。
足首くらい、と思っていたのに、
実は全身を支える大事な
ポイントなんです。
この話を聞いて、
「契約書」にも似たところが
あるなと思いました。
経営者の方が契約書を見るとき、
まず気になるのは、金額や期間、
業務内容などです。
それは当然です。
一方で、契約書の末尾にある、
管轄裁判所、秘密保持、通知方法、
契約終了後の義務。
こうした条項は、
つい軽く見られがちです。
「いつも同じでしょ」
「ここ意味あるんですか?」
そんなふうに言われることもあります。
でも、いざトラブルが起きたとき、
こうした細かな条項が、
とても大きな意味を持つことがあります。
例えば、管轄裁判所が
相手方の遠方になっている。
Webで裁判ができるようになりましたが、
実際に出向かないといけないタイミングもあります。
秘密保持条項が甘ければ、
大事な情報を外に出されても、
十分に対応できないかもしれません。
通知方法があいまいなら、
契約解除の通知が
届いたかどうかで、
また余計な争いがでてしまうこともあります。
小さいように見える条項が、
いざというとき、
会社を支える足首になる。
逆に、そこが固く、
不利な内容になっていると、
契約全体がうまく機能せず、
本丸の事業にまで影響が出ます。
弁護士が、契約書の
最後の一行まで確認するのは、
細かいことを言いたいからではありません。
その小さな部分が、
会社を守る大切な役目を
持っているからなのです。
軽く見えるところこそ、
丁寧に整える。
足首の話を聞きながら、
契約書も体と同じだなと
感じました。

