神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して、
安心して、事業・生活が送れるよう
サポートしています。
昨日は、今年初の真夏日となりました。
日中、所用で外に出ると、
まさに夏の日差し。
5月とは思えない暑さに、驚きました。
子どもたちも、水筒を持って学校へ行きます。
ただ、帰ってきて見ると、結構残っている。
「ちゃんと飲んでね」
と、つい何度も言ってしまいます。
熱中症は、気づいた時にはかなり進んでいる、
ということもあります。
だからこそ、「喉が渇いたら飲む」
ではなく、その前に飲む仕組みが大事です。

これは、会社の安全管理でも同じです。
特に、屋外作業や、倉庫、厨房、工場などでは、
熱中症対策はこれからますます重要になります。
ここで気をつけたいのが、
「気をつけてと言いました」
だけでは、足りない場合があることです。
朝礼で言いました。
メールで通知しました。
掲示板に貼りました。
何もしていないよりはよいです。
しかし、事故が起きたあと、
それだけで十分か。
そこは別問題です。
裁判や労基署への説明で
大事になるのは、
単に「言った証拠」ではなく、
実際に対策が動いていた証拠です。
例えば、水分補給のチェック表。
休憩時間を取らせた記録。
暑さ指数を確認した記録。
現場を巡視した記録。
体調不良者が出たときの連絡手順。
こういうものが残っていると、
会社として本当に守ろうとしていた、
という説明がしやすくなります。
逆に、立派な規程だけがある場合。
熱中症対策規程。
安全衛生規程。
きれいに整っているけれど、
現場では誰も知らない。
誰も使っていない。
これでは、絵に描いた餅になってしまいます。
場合によっては、
「ルールがあるのに、守らせていなかった」
として、かえって会社に
不利に見られることもあります。
言って終わり。
作って終わり。
それでは足りません。
大切なのは、
実際に守られる仕組みを
つくることです。
水分補給を声かけだけにしない。
休憩を本人任せにしない。
体調不良を言い出しやすい空気をつくる。
現場の責任者が、
誰を見るのか。
異変があれば、誰に連絡するのか。
病院へ行く判断を、誰がするのか。
そこまで具体的にして、
初めて機能するルールになります。
子どもに
「水を飲んでね」
と言うだけでは、
なかなか飲んでくれません。
会社でも同じです。
人は、言われただけでは
動けないことが多いです。
だからこそ、仕組みにする。確認する。
熱中症対策は、
単なる季節の注意では
ありません。
働く人を守り、
会社を守るための
大切な準備です。
今年の夏も、もっと暑くなります。
言ったかどうかだけでなく、
本当に届いているか。
本当に動いているか。
そこまで考えていきたいですね。


