神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して、
安心して、事業・生活が送れるよう
サポートしています。
カルビーが、包装用の塗料不足を理由に、
白黒パッケージで商品を販売する、
そんなニュースを見ました。
物流や原材料の問題が、
思わぬところに影響していますね。
ただ、面白いなと思ったのは、
「白黒パッケージが
逆にレアで欲しくなる」
という反応が、結構あることです。
いつもと違う。限定感もある。
むしろ、話題になって、
普段より売れるかもしれません。
転んでもただでは起きない。
そんな、大企業のしたたかさを感じました。
もちろん、消費者目線では、
少し寂しく感じる方もいるでしょう。
カラフルな包装は、
商品のイメージと結びついています。
でも、大事なのは、パッケージを
完璧にすることではなく、
商品を届け続けること。
そのために、優先順位を
決めた結果なのだと思います。
実はこれ、会社経営でもとても大切です。
非常時には、全部を完璧に守ることは難しい。
原材料不足。人手不足。急なトラブル。
そんな中で、何を優先するのか。
そこが問われます。
例えば、利益率を守るのか。
品質を守るのか。納期を守るのか。
どこかで選択をしなければならない
場面があります。
そして、その判断には、
会社として何を大切にするのか、
という軸が必要です。
これは、交渉事でも同じです。
ご相談を受ける中で、
「全部希望通りになりますか?」
と聞かれることもあります。
もちろん、その気持ちはよく分かります。
ただ、交渉というのは、
全部を取りに行くことではありません。
時間を優先するのか。費用を優先するのか。
名誉や評判なのか。関係修復なのか。
どこを一番大切にするのか。
そこが見えていると、
交渉の方向性もぶれにくくなります。
逆に、軸が見えないまま進めると、
後から、「なんか違った…」
となりやすい。
だからこそ、
私は、依頼者の方と
しっかり話をします。
何が一番大事なのか。
どういう解決なら、
納得できるのか。
こちらの考えを押し付けるのではなく、
一緒に整理していく。
その作業が、実はとても重要です。
白黒パッケージも、単なる妥協ではなく、
「届け続ける」
という軸を守るための判断。
何を守るのか。何を優先するのか。
迷う時代だからこそ、
そこをはっきり持っておきたいですね。

