神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して
安心して、事業、生活が送れるよう
サポートしています。
経営者の勉強会で、
葬儀会社をされている
社長と話す機会がありました。
6月下旬から、
急に問い合わせが
増えているとのこと。
とても忙しく、
現場もかなり大変そうでした。
たまたま、私のところでも、
高齢者のサポートで
お受けしている方の中に、
昨日、今日で入院される方が
複数いらっしゃいました。
病院とのやり取り。
施設との調整。
ご家族への連絡。
必要な書類の確認。
今後の生活や退院後の見通し。
一つ一つは、やるべきこととして
分かっています。
それでも、同時に重なると、
なかなか大変です。
私は、仕事として関わっています。
それでも、これだけの負担を感じます。
そう考えると、独居の方や、
老々介護の状態にある方は、
どれほど大変なのだろう、と思います。
急に体調が悪くなる。
病院に行く。
入院になる。
着替えや日用品を準備する。
家族や関係者に連絡する。
お金や書類の確認をする。
元気なときなら、
一つずつできることでも、
体調が悪いときには、
とても大きな負担になります。
そんなとき、いろいろな方が
支えてくれます。
家族。施設の職員さん。
ケアマネジャーさん。
病院の相談員さん。
付き添いや生活支援をしてくださる方。
葬儀会社や専門職の方。
一人では動かせないことも、
関係者がつながることで、
何とか前に進むことがあります。
今回も、あらかじめ準備をしていたことで、
サポートしてくださる方の手配も含めて、
無事対応することができました。
もし、まったく初めての
問い合わせだったら、
どうだったでしょうか。
まず、事情をお聞きする。
ご本人との関係を確認する。
何を依頼したいのかを整理する。
契約や委任の手続きをする。
関係者を確認する。
病院や施設に連絡する。
動き出すまでに、
どうしても時間がかかります。
もちろん、必要な手続きです。
ご本人の意思や、権限の確認をしないまま、
勝手に動くことはできません。
ただ、体調不良や入院は、
こちらの準備が整うまで
待ってはくれません。
だからこそ、元気なうちの準備が
大切なのだと感じます。
誰に連絡するのか。
家族の連絡先は分かるのか。
通院先はどこか。
持病や薬は把握されているか。
入院時に必要なものはどこにあるのか。
お金の管理はどうなっているのか。
万が一のときに、
誰が判断を支えるのか。
こうしたことを、
あらかじめ確認しておくだけで、
いざというときの動き出しが
まったく変わります。
これは、高齢者のサポートに限りません。
社長に何かあったとき、
誰が取引先に連絡するのか。
銀行対応は誰が分かるのか。
重要な契約書はどこにあるのか。
社員の給与支払いは誰が手続きできるのか。
パスワードやシステムの管理は。
普段は、何となく社長が
全部分かっている。
でも、いざというときに
社長が動けなければ、
会社全体が止まってしまいます。
事前準備は、
縁起でもない話では
ありません。
大切な人や会社を守るための
未来志向の準備です。
元気なうちに話しておく。
余裕のあるうちに書類を整える。
何かあったときの連絡先を共有する。
専門家や支援者とつながっておく。
それだけで、急な出来事への
対応力は大きく変わります。
今回、立て続けに
入院対応が重なり、
改めて、準備していたことの
ありがたさを感じました。
何か起きてから慌てるのではなく、
何か起きる前に、少しだけ整えておく。
私自身も、自分や家族のことになると、
つい後回しにしてしまいます。
でも、いざというときに
困る人を減らすために、
元気なうちの準備を
大切にしたいと思います。

