重要なシーンが描かれないのは、

神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。

 

 

トラブルの発生を予防して、

安心して、事業・生活が送れるよう

サポートしています。当しています。

 

 

Amazonプライムで、
NHKの大河ドラマ「真田丸」が
見られるようになっていました。

 

 

それを知り、まだ見ていない妻に、

「これは見といて!!」

と、かなり強めに勧めました。

 

 

脚本は、三谷幸喜さん。

戦国時代、真田幸村の話ですが、

会話が面白く、登場人物も魅力的です。

 

 

主人公を食ってしまうほど印象に残るのが、

父親の真田昌幸を演じる草刈正雄さんです。

 

知恵と度胸があり、
何を考えているのか分からない。

ずる賢いのに、なぜか憎めない。

 

 

今思い返しても、

いろいろな場面が浮かんできます。

その中でも有名なのが、
関ヶ原の合戦です。

 

 

戦国時代を描く
大河ドラマでありながら、

天下分け目の関ヶ原の戦いが、
ほぼナレーションだけで
終わりました。

 

 

当時見ていた私は、

「えっ、これで終わり?」

と思いました。

 

 

あれだけの俳優さんがそろっているのだから、

関ヶ原の合戦をじっくり見てみたかった。

そう感じたことを覚えています。

 

 

でも、今になって考えると、

あの描き方は
正しかったのかもしれません。

 

 

主人公の真田信繁や父の昌幸は、

関ヶ原の本戦には
参加していません。

 

 

信州の上田で、
徳川軍と戦っていました。

 

 

関ヶ原で何が起きたのかを
直接見たわけではなく、

まさに私たちと同じように、
後から結果を知らされた立場です。

 

 

それなら、関ヶ原を詳しく描かず、

突然、勝敗だけを伝える方が、

真田家が感じた驚きや戸惑いを
表現できます。

 

 

何でも全部見せればよいわけではない。

伝えたいことに合わせて、
あえて描かないものを決める。

 

 

その思い切った取捨選択が、
作品の面白さを
生んでいるのだと思います。

 

 

先日、顧問先の会社で
セミナーをしました。

身近な法律問題について、
社員さんにお話しする機会でした。

 

 

セミナーの準備をすると、
つい欲張ってしまいます。

これも伝えたい。

あれも知ってほしい。

 

 

この場合には例外もある。

さらに例外の例外も説明しておこう。

法律の話には、例外がたくさんあります。

 

 

正確に話そうとすると、
説明はどんどん細かくなります。

 

 

しかし、全部を盛り込むと、

結局、何が大事だったのかが
分からなくなります。

 

 

話す側は、たくさん説明したことで
満足した気分になります。

でも、聞く側には、難しかった、
情報が多かった、という印象だけが
残るかもしれません。

 

 

伝えることと、
全部説明することは、
同じではありません。

 

 

大切なのは、今回、
何を持ち帰ってほしいのか。

どの場面で、今日の話を
思い出してほしいのか。

 

 

そこを先に決めることです。

たとえば、子どもが人に
けがをさせた場合の話なら、

 

 

細かな法律論を
すべて説明するより、

個人賠償保険に入っておくこと。

 

 

そして、困ったら早めに
専門家へ相談する。

 

 

それだけで、
大切なメッセージは伝わります。

 

 

相続の話であれば、

すべての制度を説明するより、

元気なうちに、

財産と家族関係を整理しておく。

 

 

その一つを
覚えてもらう方が、
役に立つかもしれません。

 

 

もちろん、何を残し、
何を削るかは、
簡単ではありません。

 

 

省きすぎると、誤解を招きます。

説明が足りなければ、間違った判断に
つながることもあります。

 

 

そこを心配する余り、

説明過多になってしまう。

 

 

だからこそ、
取捨選択する部分に、
話す人の責任が表れるのだ

と思います。

 

 

相手は、何を知りたいのか。

どこまで説明すれば、行動できるのか。

細かな例外は、今伝えるべきなのか。

 

 

その目線が必要です。

セミナーだけではありません。

 

 

会社の会議。社員への指示。

お客様への説明。家族との話し合い。

情報をたくさん持つ人ほど、
全部伝えたくなります。

 

 

しかし、受け取る側が
消化できなければ、

伝えたことにはなりません。

 

 

関ヶ原の合戦を描かなかった「真田丸」。

当時は、もっと見たかったと思いました。

 

 

でも今は、描かなかったからこそ、

真田家の物語として
強く印象に残ったのだと感じます。

 

 

私自身も、話が長くなり、

つい例外まで説明したくなることが多いです。

 

 

だからこそ、
何を伝えたいのかを
最初に決める。

 

 

全部を話すのではなく、
相手に残したいものを選ぶ。

 

 

そんな伝え方を
意識したいと思います。

 

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