「うまい話」は、困っている時ほど魅力的に見える

神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。

 

 

トラブルの発生を予防して、

安心して、事業・生活が送れるよう

サポートしています。

 

 

他人名義のクレジットカードで
ビール券などの金券を購入し、
換金した疑いで逮捕された。

というニュースを見ました。

他人のクレカでビール券など購入し換金か、容疑の男2人再逮捕…「7割渡す」と約束しSNSで名義人募る

 

 

報道によれば、SNSなどで
「カードを貸すだけで報酬がもらえる」
「支払いをうまく免れる」
という趣旨の話を持ちかけていたようです。

 

 

もちろん、逮捕の段階ですので、
事実関係は今後の手続で
明らかにされるものです。

 

 

ただ、このニュースから
中小企業の経営にも通じる
大事なポイントがあります。

 

 

それは、「うまい話」は、
困っている時ほど魅力的に見える

ということです。

 

 

借金がある。お金に困っている。
今月を何とかしたい。

 

 

そんな時に、「貸すだけで報酬」
「借金がなくなる」「リスクはない」
と言われると、

冷静な判断が難しくなります。

 

 

これは、会社経営でも
同じではないでしょうか。

 

 

たとえば、

「絶対に儲かる投資です」
「ノーリスクの業務提携です」
「最初だけ保証金を入れれば、大口案件を紹介できます」
「今すぐ契約しないと、この条件は出せません」

このような話です。

 

 

資金繰りが苦しい時。
売上を早く作りたい時。
新しい取引先が欲しい時。

 

 

経営者ほど、責任感が強い分、
少しでも会社を良くしようとして
前のめりになります。

 

 

ただ、そこで
確認を飛ばしてしまうと、
後で大きなトラブルになります。

 

 

初回取引なのに、
いきなり大きな金額を
掛けで求められる。

 

 

相手の会社の実態がよく分からない。

見積書や契約書がない。
担当者の説明だけで進んでいる。

 

 

紹介者がいるから大丈夫、
という理由だけで信用している。

 

 

こういう時こそ、
一度立ち止まる必要があります。

トラブル防止の視点でいえば、
大事なのは特別なことではありません。

 

 

相手会社の登記を確認する。
ホームページや所在地を確認する。
支払条件を慎重に決める。

 

 

初回から大口の与信をしない。
契約書で、代金、納期、解約、
責任範囲を明確にする。
必要に応じて、反社会的勢力でないことの
確認条項も入れる。

 

 

つまり、
「信じない」のではなく、
「信じるために確認する」
ということです。

 

 

また、今回のようなニュースで
特に怖いのは、名義を貸す、カードを貸す、
会社名を使わせる、口座を使わせる、
といった話です。

 

 

本人は、少し協力しただけのつもりでも、
不正な取引に関わったと見られれば、
民事上の責任や、場合によっては
刑事上の問題につながることもあります。

 

 

会社でも同じです。

「名義だけ貸してください」
「請求書だけ通してください」
「一時的に口座を使わせてください」
「代表者個人のカードで決済してください」

こういう話は、かなり慎重に見るべきです。

 

 

うまい話ほど、
一人で判断しない。

これが大事です。

 

 

経営者は、
最後は自分で決める場面が多いです。

だからこそ、決める前に相談できる先を
持っておくことが、会社を守ることに

つながります。

 

 

税理士、社労士、弁護士…

もちろん、士業だけではありません。
信頼できる経営者仲間もそうです。

 

 

「これ、ちょっと怪しくないですか」
と聞ける相手がいるだけで、
踏みとどまれることがあります。

 

 

トラブルは、起きてから戦うより、
起きる前に止める方が
ずっと負担が少ないです。

 

 

うまい話が来た時こそ、
すぐに飛びつかない。

 

 

一度立ち止まり、

確認し、相談する。

 

 

それが、自分、自社をも守る

とても現実的な方法です。

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