神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。
トラブルの発生を予防して
安心して、事業・生活が送れるよう
サポートしています。
先日、顧問先の会社に
お邪魔しました。
福祉事業をされている会社です。
打合せをしていると、役員の方が、
「社員が現場で少し悩んでいることがあるので」
と、その社員さんを
引き合わせてくださいました。
お話を聞くと、たしかに、
現場ならではの悩みでした。
お客さんが困っていて、
このままだと大きなトラブルになりそう、
でも、仕事の内容上、どこまで踏み込めるか
というものです。
明確にこうしたら解決という
回答は出来ませんでしたが、
行政を巻き込んだりして、
社員さんが一人で
抱え込まなくて済むよう
アドバイスをさせてもらいました。
私は、顧問先の方には、
「困ったらいつでも
電話してくださいね」
とお伝えしています。
もちろん、本心です。
小さな気になることでも、
早めに相談していただきたい。
大きな問題になる前に、
一緒に考えたい。
そう思っています。
ただ、実際には、電話するのは
ハードルがあるのだと気づきました。
こんなことで聞いていいのかな。
忙しいかもしれない。
まだ問題になっていないし、
もう少し様子を見よう。
社内で整理してからにしよう。
そう考えているうちに、
相談のタイミングが後ろにずれる。
これは、よくあることです。
私自身も、逆の立場なら、
同じように思うかもしれません。
専門家に電話する。
相談の時間を取ってもらう。
状況を説明する。
それだけでも、少し構えてしまいます。
だからこそ、気軽に聞いてもらうには、
こちらから動くことも必要だと感じました。
会社に訪問する。
現場の雰囲気を見る。
社員さんと顔を合わせる。
会議の前後に、少し立ち話をする。
そういう中で、
「実はこれ、少し気になっていて」
という話が出てくることがあります。
これは、電話やメールだけでは
なかなか出てきません。
事務所で待っているだけでは、
拾えない声があります。
顧問契約は、トラブルが起きたときの
保険のようなもの、
と、私自身が思ってきました。
もちろん、何か起きたときに
すぐ相談できることは、
大きな意味があります。
でも、それだけでは
もったいない。
本当は、何か起きる前に
使っていただきたい。
契約書を出す前。
社員に解雇を告げる前。
少し違和感がある段階。
そこで相談できると、
選択肢が増えます。
トラブルが大きくなってからだと、
できることが限られてしまいます。
早い段階なら、
少し言い方を変えるだけで済む。
書面を一枚整えるだけで済む。
社内での共有方法を工夫するだけで済む。
先に相手へ確認するだけで済む。
後から交渉することに比べたら、
ずっと手間がかからないのです。
だから、顧問契約は、
紛争予防に使っていただいてこそ
意味があります。
ただ、「予防に使ってください!」
と言うだけでは足りないのです。
ちょっとした立ち話の中に、
大きなトラブルを防ぐ
ヒントがある。
そんなことを、
顧問先への訪問で
改めて感じました。

