交通費不正は「これくらい…」ではない

神戸の元町、ポートタワーの見える事務所で
弁護士をしています、古谷(ふるたに)です。

 

 

交通事故の被害者側のサポートを中心に、

遺言作成や相続、契約書チェックなどを
担当しています。

 

 

通勤の交通費を、
不正に受給していた、

そんなニュースがありました。

 

“生活費に充てていた”約112万円の通勤手当を不正受給した40代男性職員ら2人を懲戒処分 新潟市(2026年3月24日掲載)|TeNY NEWS NNN
新潟市教育委員会は23日、通勤手当を不正受給した40代男性職員と児童へのアレルギー対応を怠った30代男性教諭に対して懲戒処分を発表しました。

 

家族に送迎してもらっているのに、

バス代を請求していた、というものです。

 

 

この手のニュース、定期的に見かけます。

交通費は、一回あたりは、
それほど大きな金額ではありません。

 

 

ただ、通勤は毎日のこと。

積み重なると、

無視できない金額になります。

 

 

そもそも、金額ではなく、
重要なのは、これが法律上、
詐欺罪にあたりうる、
という点です。

 

 

もちろん、不正をした本人が悪い。

それは間違いありません。

 

 

ただ、こうした問題を見ていると、

そもそも不正が起きやすい環境だった、

という面もあるように感じます。

 

 

例えば、交通費であれば、

定期券の購入を支給の条件にする。

あるいは、定期的に住所を確認する。

 

 

仕組みとして、手続きとして、

不正がしにくい、できないようにしておく。

そうした工夫も必要です。

 

 

「割れ窓理論」という言葉があります。

割れた窓を放置していると、
犯罪が増えていく、という話です。

 

 

小さな乱れを放置すると、

それが当たり前になってしまう。

 

 

会社でも、同じです。

「これくらいいいか」

という小さな不正が、見過ごされると、
だんだん大きくなっていきます。

 

 

不正をしないことは、もちろん大前提。

そのうえで、不正が起きにくい仕組みを整える。

 

 

知り合いの会社では、長年信頼して任せていた

経理担当者に、結構な金額を横領されていた、

そういう事件がありました。

 

 

信頼していたため、帳簿だけ見て、

通帳の原本を確認しなかった。

そこで経理担当者がバレない、と思い、

お金に手を着けた…という訳です。

 

 

社長は、毎回ちゃんと通帳と帳簿を

照合していれば、その人もこんなことを

しなかったのに…と悔やんでいました。

 

 

人は弱いです。

人の善意に頼り切るのではなく、

人の弱さを踏まえた仕組みが必要ですね。

 

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